若い農家と高齢農家の所得格差がひどいってお話

みかん

価格調査のため、産直市にいきました。

毎年、当園の価格より半額近い価格で出品している農家さんがおられます。

正直、この値段では相当厳しいのではと思うレベルの値段です。

気になってラベルを見てみると、皆さまお名前が古風な方でした。

その時思ったのです、「これ年金生活だからできる値段なのでは」と…

日本にはどれくらいの年金受給農家がいるのか?

農林水産省HPより引用

この表を基にすると、日本の年金受給農家は130.2万人中90.5万人!

なんと日本の中小農家の約70%年金をもらいながら営農しています。

日本において年金を貰いながら農業している人は約70%

農林水産省HPより引用

少し古いですがこのデータをもとに大まかに今の農業人口の割合を求めてみるとこんな感じ

各年代間でどのくらい手取りがちがうのか?

松山市地域農業再生協議会 農作物経営指針をもとに作成

各年代が1ha(いよかん50a,温州みかん50a)を耕作し、同質同量のものを生産したと仮定します。

その場合、年間所得は1,046,300円

健康保険と国民年金を加味するとこんな感じ

可処分所得を比べてみると最小の60~64歳、65~74歳間で約1.92倍

最大の40~59歳、75歳~間で約2.69倍となりました…

年金を貰っている高齢農家と貰っていない若い農家の所得格差は約1.92~2.69倍

まとめ

正直、調べるまでここまで格差があると思っていませんでした。

農業をしているとわかりますが、60~70代の農家の方ってすごく元気です。というか現役バリバリです。

そういった方々が7割いて、そういった方々の感覚で価格が決まると、

若い農家としては割に合わない!と思う訳です。

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